モーショングラフィックス入門:AfterEffectsで動くテキストアニメーションを作る

AfterEffectsモーショングラフィックス入門

「モーショングラフィックス」という言葉は難しそうに聞こえるが、要は「動くテキストとグラフィックス」だ。AfterEffectsを使った基本のテキストアニメーションを習得することが、YouTube動画をプロらしく見せる最短ルートになる。この記事では実際に使える5つのパターンを解説する。

モーショングラフィックスに必要な前提知識

これだけ知っていれば大半のテキストアニメーションが作れる。

  • キーフレーム:時間軸上の「この時点でこの値」という指定点。2点以上でアニメーションが生まれる
  • イーズ:アニメーションの加減速(F9でEase Easy適用)
  • Text Animator:テキストレイヤー専用のアニメーション機能。文字単位で動かせる
  • Precomp(プリコンポーズ):レイヤーをまとめて1つのコンポジションにする。整理と再利用に使う

パターン1:スムーズなフェードアップ(最も基本)

テキストが下から上にスライドしながらフェードインする。解説動画の見出し表示に最もよく使う。

手順

  1. テキストレイヤーを作成
  2. Position のキーフレームを0秒(Y+50px)と0.5秒(元のY位置)に設定
  3. Opacity のキーフレームを0秒(0%)と0.5秒(100%)に設定
  4. 2つのキーフレームを選択してF9(Ease Easy)
  5. グラフエディタでOpacityのアウトカーブをリニアに調整(オプション)
// エクスプレッションで書く場合(PositionのY値に適用)
easeOut(time, inPoint, inPoint + 0.5, value[1] + 50, value[1])

パターン2:文字がバラバラに入ってくる(Text Animator)

手順

  1. テキストレイヤー選択 → アニメーション > アニメーターを追加 > 不透明度
  2. 不透明度を0%に設定
  3. 「範囲セレクター1」のStart:0%→100%をキーフレームで設定(0秒→1秒)
  4. アドバンスセクション → 均等化:文字ごと
  5. ランダムセレクター追加でシャッフル

パターン3:タイプライター効果

// Source Textにエクスプレッション
t = inPoint;
duration = 2;  // 2秒で全文表示
total = text.sourceText.length;
n = Math.floor(linear(time, t, t + duration, 0, total));
text.sourceText.substring(0, n)

パターン4:キネティックタイポグラフィ(強調テキスト)

特定のキーワードだけを大きく・色を変えて強調する手法。情報量の多い解説動画で視聴者の注意を引くのに有効。

手順

  1. テキストを2つのレイヤーに分ける(通常テキスト / 強調テキスト)
  2. 強調テキストにScaleアニメーション:100%→120%→100%(バウンス)
  3. 強調色をブランドカラーに変更
  4. 強調テキストのタイミングを音楽のビートに合わせる

パターン5:カウントアップ数字アニメーション

// Source Textにエクスプレッション(0→10,000にカウントアップ)
target = 10000;
duration = 2;
t = inPoint;
n = Math.round(easeOut(time, t, t + duration, 0, target));
// カンマ区切りフォーマット
n.toString().replace(/B(?=(d{3})+(?!d))/g, ",") + "回"

モーショングラフィックステンプレート(MOGRT)として保存する

作成したアニメーションをMOGRTとして保存すると、Premiere ProやAEから繰り返し使えるテンプレートになる。

手順

  1. アニメーションコンポジションを作成
  2. ウィンドウ > エッセンシャルグラフィックス
  3. 「マスター」のコンポジションを指定
  4. コントロールを追加(テキスト内容・色・デュレーション)
  5. 右クリック → 「モーショングラフィックステンプレートとして書き出し」

まとめ:最初に習得すべき順番

  1. フェードアップ(キーフレームの基本)
  2. Text Animator(バラバラ入場)
  3. タイプライター(エクスプレッション入門)
  4. MOGRTとして保存(テンプレート化)

これを順番に身につければ、プロ品質のテキストアニメーションが自分で作れるようになる。エクスプレッションを1つ書けるようになったら、あとは応用の連続だ。

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