
AfterEffectsにはJavaScriptベースのスクリプト言語(ExtendScript / JSX)があり、これを使えば繰り返し作業を自動化できる。ただし、ExtendScriptを自分で書けるAEユーザーは少数派だ。
ClaudeCodeはこの問題を解消してくれる。「AfterEffectsでこういうことをしたい」と伝えるだけで、動くJSXスクリプトを生成してくれる。自分自身、ClaudeCodeを使い始めてからAEの自動化の幅が10倍以上になったと感じている。
ExtendScriptとは:AfterEffects自動化の基礎知識
ExtendScriptはAdobe製品用のJavaScript実装だ。AfterEffectsではJSXファイルをスクリプトとして実行することで、以下のような操作を自動化できる:
- コンプ内の全テキストレイヤーを一括置換
- 外部CSVからテキスト・色・画像を読み込んで適用
- 指定したレイヤーのアニメーションをコピーして複数レイヤーに貼り付け
- 書き出しキューに複数のコンプを追加して一括レンダリング
ClaudeCodeへの効果的な指示の出し方
ClaudeCodeにAEスクリプトを生成させるとき、漠然と「AEのスクリプトを書いて」では精度が低い。以下のテンプレートで依頼するとよい:
## 目的
AfterEffectsのコンポジション「[コンプ名]」内の
全テキストレイヤーの内容を外部JSONファイルから読み込んで置換する
## 環境
- After Effects 2025 (v25.x)
- ExtendScript / JSX
- JSONファイルのパス: /Users/turkey/Desktop/data.json
## JSONの構造
{ "layers": [ {"name": "Title", "text": "新しいタイトル"}, ... ] }
## 期待する動作
1. JSONを読み込む
2. 各オブジェクトの "name" と一致するレイヤーを検索
3. "text" の値でテキストを置換
4. 完了したレイヤー数をアラートで表示
目的・環境・データ構造・期待する動作の4点を明確にすると、ClaudeCodeが出力するコードの精度が大幅に上がる。
実際に使っているスクリプト例
スクリプト1:全テキストレイヤーを一括置換
// ClaudeCodeが生成したJSXスクリプト(簡略版)
var comp = app.project.activeItem;
var jsonPath = "/Users/turkey/Desktop/data.json";
var jsonFile = new File(jsonPath);
jsonFile.open("r");
var data = JSON.parse(jsonFile.read());
jsonFile.close();
app.beginUndoGroup("テキスト一括置換");
for (var i = 0; i < data.layers.length; i++) {
var targetName = data.layers[i].name;
var newText = data.layers[i].text;
for (var j = 1; j <= comp.numLayers; j++) {
var layer = comp.layer(j);
if (layer.name === targetName && layer instanceof TextLayer) {
layer.property("Source Text").setValue(newText);
}
}
}
app.endUndoGroup();
alert("置換完了: " + data.layers.length + " レイヤー");
スクリプト2:レンダリングキューへの一括追加
// 全コンプをレンダリングキューに追加
var rq = app.project.renderQueue;
for (var i = 1; i <= app.project.numItems; i++) {
var item = app.project.item(i);
if (item instanceof CompItem && item.name.indexOf("RENDER_") === 0) {
var rqItem = rq.items.add(item);
rqItem.outputModule(1).file =
new File("/output/" + item.name + ".mp4");
}
}
alert("キュー追加完了: " + rq.numItems + " 件");
ClaudeCodeとExtendScriptの組み合わせで実現したこと
ブライダルテンプレートの運用で最も時間がかかっていたのが「クライアントごとのテキスト・写真の差し替え」だった。ClaudeCodeにJSXスクリプトを生成させ、Excelから自動読み込みする仕組みを作ったことで、1件あたり45分かかっていた作業が5分に短縮された。
注意点:ExtendScriptはレガシー環境
ExtendScriptは古い技術基盤(ES3ベース)のため、モダンなJavaScript(Promise・async/await・Arrow Function)は使えない。ClaudeCodeが出力するコードにこれらが含まれている場合は修正が必要だ。その点をプロンプトに明記しておくと安心だ:「ExtendScriptはES3ベースなのでモダンな構文は使わないこと」
まとめ
ClaudeCode×ExtendScriptの組み合わせは、AfterEffectsユーザーにとって最もリターンが高い自動化投資の1つだ。スクリプトが書けなくても、ClaudeCodeに指示を出す能力さえあれば、AEの繰り返し作業を劇的に削減できる。
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