AfterEffectsのモーションデザイン、Claude×Remotionで本当に再現できるのか?
最近SNSで「Remotionを使えばモーショングラフィックスもプログラムだけで作れる」という投稿をよく見かけます。自動生成でどこまでいけるのか?プロレベルが本当に作れるのか?AfterEffectsはもう要らなくなるのか?
実際にAfterEffectsで作ったモーションデザインを、Claude Code×Remotionで再現する検証を行いました。
Remotionとは?
RemotionはReactとTypeScriptで動画を定義し、MP4として書き出すフレームワークです。動画編集ソフトではなく、全ての動きをコードで記述します。AIと組み合わせると、プロンプトだけで動画を生成できるようになります。
検証内容:新作アプリ紹介モーションデザイン
今回の題材は、新作アプリを紹介するモーションデザイン動画。ロゴの登場、製品画像のスライドイン、テキストの出現、画面遷移。全てAfterEffectsで手作業で組み上げた完成品を基準に、同じものをClaude Code×Remotionで再現しました。
AEのプロの仕事:キーフレームとイージング
なめらかなモーションの裏側には、1つ1つのキーフレームとイージングカーブの緻密な調整があります。グラフエディタで速度曲線を調整し、加速と減速を自然な動きに近づけていく。この繊細な調整作業がプロの腕の見せ所です。
プロンプト指示の大変さ
AEの動きを再現するには、位置・スケール・タイミング・イージングの全てをテキストで正確に記述する必要があります。自作のAEエクステンション(CEPパネルからClaude Code CLIを直接起動し、evalScript()でExtendScriptを実行)を使って、プロジェクトの全アニメーション情報をテキスト化しました。
検証結果
レイアウトの再現:ある程度成功
配置や画面遷移の順序はある程度再現できました。ここは素直にすごいと思いました。
動きの品質:はっきりとした問題
- 動いていなければいけない箇所でアニメーションが止まっている
- レイヤーを分けて別々に回転アニメーションすべき箇所が一緒に動いている
- 要素のスタート位置が画面外ではなく画面内から始まっている
- イージングがぎこちなく、初心者が頑張って作ったような動き
結論:惜しいレベルではなく、本業で使うにはまだ厳しい。修正のたびに8分のレンダリング待ちを繰り返すことになり、AEのクオリティまで到達するのは現実的ではありませんでした。
AIガチャの注意点
アニメーション生成に特化したAIツールもありますが、いい感じのものが出来ても微調整したい時にキーフレーム情報を直接修正できないことが多く、毎回ガチャの感覚は否めません。AfterEffectsのようにフレーム単位で全て制御できる環境とは根本的に違います。
Claude × AEエクステンションの可能性
別のアプローチとして、AfterEffectsの中にClaude Codeを直接接続するエクステンションを自作しました。
| 用途 | 評価 | 具体例 |
|---|---|---|
| アニメーション作成 | △ まだ能力不足 | ボールアニメ等は可能だがぎこちない |
| 日本語テキスト検索・置換 | ◎ 非常に便利 | プロジェクト内の文字列一括変更 |
| フォント一括置換 | ◎ | 全レイヤーのフォントを一発変更 |
| アンカーポイント一括調整 | ◎ | 全レイヤーを中心に一括設定 |
| エクスプレッションのエラー修正 | ◎ | エラーを自動検出して一括修正 |
アニメーション作成ではまだ力不足ですが、AE内の事務作業には非常に便利です。
まとめ
| アプローチ | モーション品質 | 制作効率 | 実用性 |
|---|---|---|---|
| AE手作業 | ◎ プロ品質 | △ 時間がかかる | ◎ 現役の正解 |
| Claude + Remotion | ✕ 基本的な問題多数 | ○ 指示出しが大変 | △ 現時点では厳しい |
| Claude × AE(ExtendScript) | △ | ◎ 事務作業は最強 | ○ 補助ツールとして有効 |
クリエイティブな動きの設計はプロが手作業で追い込む。反復的な事務作業はAIに任せる。使い分けが今の最適解です。
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